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イ族のたいまつ祭

著者: ソース: 更新:2019-04-28

「たいまつ祭」は毎年旧暦六月二十四日に行われる。その由来については漢文文献にも記載されている。イ族民間には様々な伝説がある。イ族人民の間にこのように言い伝えている。「大昔、イ族人民は秋という収穫の季節を迎えて、豊作が面前だが、天王の恩澤古茲はイ族人民にいい暮らしをさせずに十大力士をイ族の住む山に派遣し、すべての作物を踏み潰した。イ族人民の怒りは胸一杯になり、包聡という若者が十大力士と決戦しようと人群れから出てきた。包聡は十大力士と三日間も戦い、やっと勝った。十大力士が惨めに頭を下げて、禿山になった。天王は恨めしさと恥ずかしさで怒り出し、灰の粉を撒き散らした。その灰の粉があっという間に数え切れないほどの害虫になり、黒雲のように太陽を遮って、次々とイ族の集落に落ちて、農作物に危害を加えようとしている。一年の苦労を無駄にさせないために、イ族の人々はたいまつを挙げ、害虫を全部燃やし、大豊作を勝ち取った。それから毎年六月二十四日は、イ族人民がたいまつで悪を追い払い、豊作を祝う伝統的な祝日になった。」

たいまつ祭開幕式

毎年六月二十四日に、村落の老若男女が祝祭日の晴れ着を着て、レスリング場に集まり、一年に一回の伝統的な祝日を祝う。石林の奥、長湖の岸辺と圭山のふもとは一番賑やかである。

歌舞公演

一部の地方では「たいまつ祭」の盛会が二日間行われる。一日目は闘牛で、二日目はレスリングである。

レスリング

闘牛に参加する牛は、黄牛と水牛の二種類に分けられる。黄牛同士の戦いのほうがわりと「上品」なため、まず黄牛の闘牛を行う。水牛の闘牛は、弱い方から強い方の順番で行い、気性が激しい二頭の水牛が戦うと、きっとまた悪戦苦闘になるだろう。勝者は相手を絶体絶命の窮地まで追いつめることもある。この時、牛の飼い主は生命の危険を冒して闘いを阻止する。

闘牛

昔のたいまつ祭のレスリングは宗教的色彩が濃い。まず主催村の二組或いは何組かの男性の長老が相手を抱きながら、レスリング場内で転げ回る。その後、主催村一番小さい選手がよそ村の小さい選手と対戦し、小さい方から大きい方の順番で出場し、最後は力士たちが競い合う。

夜のパーティー

男女青年たちはレスリング場から遠くないところでぎやかに三味線踊りを踊って、抑揚がある恋歌を歌う。

夜になると、たいまつが次々と灯される。遠くから眺めると、星が地面に流れてくるように、近くで見ると、火の竜が飛んでいるように見える。所々に燃え盛る焚き火に、明るい炎が上がる炎の列が野原と田んぼの間を梭のように行き交う。若者たちはたいまつを持ち上げて戯れ、青春は炎とともに輝いている。火の光がすっかり夜のとばりに溶け込んでから、青年たちは次々と水に入って泳ぎだす。祝祭日の夜に痛快に入浴すれば、通年の縁起と平安が得られると言われている。一部の地域では火が夜を徹し、東空に綺麗な朝焼けが迎えるまで燃え盛る。

たいまつ祭の賑わい

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